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Bushido 武士道  新渡戸稲造 枝垂れ桜 

”先人記念館”    盛岡   5月11日

昨年10月から 盛岡に住むようになって 岩手出身 
または 岩手県ゆかりの著名人について
色々と 目にしたり聴いたりする機会が 多くなった

有名なところでは 宮沢賢治石川啄木はもちろん
原敬 新渡戸稲造 米内光政 金田一京助・・
それらの先人たちの記念館が 盛岡市にあることは知っていたが
近くにあるのに 今日まで訪れる時間が作れなかった
車で10分程で 到着

Bushido 武士道  新渡戸稲造 枝垂れ桜 _f0248616_22481369.jpg
 
以前 美術館に行った折 建物の外観だけは見ていたが
中も 思っていた通り 広くてりっぱな作りだ

展示物も充実していて 十分な空間をとってあるので
ゆっくりと 見ることができる

一階は 新渡戸、金田一、米内についてかなり詳しい展示がされていて
ここだけでも じっくり見ると 2~3時間あっても足りない位だが
入館時 すでに閉館まで一時間半しかなかったので 急いで見て回った

特に新渡戸稲造については そのスペースの大半を使って
生い立ち 経歴 功績 家族 交友関係 などについて
詳しく解説してあり興味深い

彼の残した数々の名言と武士道の精神は
その著書”武士道”に集約され 世界中で翻訳されて読まれ
欧米諸国の人々が 日本国と 日本人の考え方を理解する上で
大いに役に立っただけでなく
現在でも 私達が日本人の心を見失わないための
バイブル的な役割をも 果たしているように思える

それはまた 彼の目指した太平洋のかけ橋とらん
という言葉に そのまま通じていると言える

一方では 日本の紹介をする書物を書き
また一方では 多くの欧米の書物を翻訳して 日本に紹介した

その交友関係は 日本人にとどまらず アインシュタイン
キュリー夫人に至るまで 広く国際的で
国際連盟の事務局次長という重職にも付いていた

金田一京助については その直筆を掘った 啄木の歌
”故郷の山にむかひて・・”の歌碑は 印象深い
(これは 旧国鉄時代に 職員に意欲を持たせるために
 駅構内に建てられたものだそうだ)
 今は 記念館の中庭に 移設されている

また 彼の住んでいた東京の家の一部が会館内に再現され
身の周りのたくさんの品や 文書
そしてもちろん 辞書などが展示されている

そうこうしているうちに 閉館時間は迫ってきてしまったが
二階には 教育や芸術(工芸、音楽など含め)など 分野ごとに整理されて
何十人もの写真と功績と 遺品などが展示されている

ここに展示されている人物の 何人かについては
それぞれの個別の記念館も 岩手県の出身地などに 設置されているので
そこを訪れれば さらに詳しい資料も見る事が出来て 楽しめそうだ

賢治や啄木の記念館は 真っ先に行ったが
原敬や新渡戸や野村湖堂など まだまだ行きたい所はたくさん・・

 " Haste not Rest not "  Inazo Nitobe
と、ここで 新渡戸の残した言葉が浮かぶ
  ”急ぐなかれ たゆむ(休む)なかれ”
新渡戸稲造自筆の この言葉が書かれた額は 今も
彼の愛した 公会堂”多賀”というレストランの壁に掛けられている



思いがけず 先人記念館脇の しだれ桜が 見頃で美しかった
Bushido 武士道  新渡戸稲造 枝垂れ桜 _f0248616_23423467.jpg

by sarasunanikki-yk | 2013-05-12 10:30 | 文学館・記念館 本・詩歌など