2013年 03月 01日
モネの絵のこと NO.2
モネが 睡蓮初めたくさんの連作を描いている事は
良く知られていますが
中でも 私は ルーアン大聖堂の連作が好きです
季節 時間 光によって 刻一刻と変わる印象を
独特の色合いで描いています
この大聖堂を描くために
モネは 大聖堂の向かいの建物の 二階の部屋を借りたそうです
ルーアンを訪れた時 運悪く大聖堂は 補修工事中でしたが
向かいの建物の部屋を下から眺めて 大聖堂の前に立って
ああ この季節の この時間に こんな光の中でも
モネは 大聖堂を描いたのだと 思った時
言いようもない感情が 込み上げてきました
モネは 印象派の画家の中では 一番長く生きて
たくさんの作品を 残しました
連作は 他に”積みわら” ”ポプラ並木”など
晩年 目を病み 苦悩しながらも
友人の勧めで あのオランジュリー美術館の
睡蓮の大作を仕上げました
西洋絵画の美術館では 日本最古の 大原美術館に
モネの睡蓮の絵が 展示されていますね
そして この絵は 洋画家であり
大原美術館の絵を収集した 児島虎次郎が
モネ本人から 買った絵であることには 驚かされます
大原美術館についても お話ししたいことが
たくさんあるのですが また別の機会に・・・
ちなみに 日本では ”陽を浴びるポプラ並木”は西洋美術館に
”積みわら”の一枚は 大原美術館 他に
また ”ルーアン大聖堂”の一枚は 箱根の
ポーラ美術館に 収蔵されています
モネはこの建物の二階で大聖堂を描いていました