2015年 11月 11日
みんなちがって、みんないい・・金子みすゞ記念館超 矢崎氏の講演会
日曜日、金子みすゞ記念館長
矢崎節夫さんのお話を聞きに行ってきました
こだまでしょうか
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか
いいえ、誰でも
青いいお空の底深く
海の小石のそのように
夜が来るまで沈んでる
昼のお星は眼にみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
散ってすがれたたんぽぽの
瓦のすきに、だアまって、
春の来るまでかくれてる
つよいその根は眼に見えぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えないものでもあるんだよ
大漁
大漁だ
大羽鰮の
大漁だ。
浜はまつりの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮のとむらい
するだろう。
私と小鳥と鈴と
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
お話は、詩を通して見えてくる、みすゞの人柄、ものの見方
その優しいまなざし
私がいてあなたがいるのではなく
あなたがいるからこそ私がいるのだと
人はみな、周りに、まわりの多くの人や者に
支えられていること
それから言葉の大切さ
身口意(シンクイ)という仏語の意味
身・・行い
口・・言葉
意・・心、考え
その3つのどれも大切だけれど
言葉の大切さを忘れてはいけないと
言葉で伝えなけれb伝わらないことがある
言葉で人を傷つけてしまうこともある
だからひとつひとつの言葉を大切にしたいこと
みすゞさんの詩のことばのやさしさ、思いやり
いつも自分ではなく相手を中心に考えるからこそ出てくることば
そこから生まれる詩
たくさんの素敵なお話を聞いて、メモしたり考えたり
思わず涙ぐむこともありました
それらはすべて、みすゞさんの詩を読むと
きっと誰もが心に響いてくることなのではないかと思います
心が洗われるような、ひと時でした
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