2015年 12月 04日
今頃ですが・・・芥川賞"スクラップ・アンド・ビルド読みました
九月号の文芸春秋に掲載された、芥川賞作品の二作
火花は、すぐに読んだのですが
羽田さんの方を、やっと今頃になって読みました
御本人は、最近バラエテイやクイズ番組に
たくさん出ていらっしゃいますね
二作品、またほかの候補の作品に関する選考委員の評も
毎回同じ月に掲載されていて、興味深く、また
様々な見方があることも知らされ、驚かされます
純文学らしい、たくさんの難しい漢字を使った言葉が出てくる
又吉さんの火花と比べて
比較的平易な言葉が多いような気がするスクラップ・アンド・ビルドは
表題からは想像できない
現実的な、それでいて個性的な一人の若者の生活が中心に描かれている小説ですが
先日、ふと気が向いて一気に読みました
この小説を読み終えたときに
何とも言えない悲しさがこみ上げてきたのは
自分でも思ってもみなかった感情でした
亡くなる前に、入院したり、家で寝ていたりした
両親のことを思い出したからかもしれません
そして、当時自分は、両親に対して
親としての、いえ人生をちゃんと生きてきて
その終焉を迎えようとしている一人の人間としての尊厳を保つために
最後まで、支えてあげることができていただろうか
どこかでただの年寄扱いをして
うるさがったり、避けていたりしなかっただろうか
私にとっては、そんなことを、考えさせられた小説でもありました
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村